ER 緊急救命士から学ぶ育成

ER緊急救命士をネットで見ました。25年も前のドラマですが、非常に人気があり、見たことがある方もいらっしゃると思います。日本での有名人としたら、ジョージ・クルーニー(C)でしょうか。

この作品の中に、いくつかの育成のヒントがありましたので共有します。(もちろん、ドラマの上で、かもしれませんが、理想かもしれません)

できなくてもやらせる

実習生としてやってきたノアワイリー(A)に、研修医(先輩にあたります)がやり方だけを簡単に教え、あとはやらせてしまいます。縫合も、点滴の針を通すのも、初めて。しかし、患者に不安を与えながらも、次第にできるようになっていきます。
実際の患者相手は初めてかもしれませんが、大学で練習しているでしょうから、できないということはありません。

研修医は「あと、やっとけ」で、終わり。それ以上何も言いません。

本人が苦しみながら、恥をかきながらも、自分で克服していくのです。

できないことを責めない。フォローする

できなかったこと、ミスしたことを決して責めません。自分も通ってきた道だからです。

実習生が大量の出血で卒倒しそうになったとき、何人もの研修医が「気にするな」と言います。落ち込んでいるのは本人。それ以上落ち込ませる必要はありません。今、自分ができていたとしても、過去の自分はできていなかった、そこを先輩、上司は認めています。

馬鹿にしながらも認める

上下関係がハッキリしており、上司が部下のことを馬鹿にする(からかう、嫌味を言う)場面は結構あります(アメリカのドラマっぽいとも言えるかもしれません)が、最終的にはできたことを褒めます。

馬鹿にすることと褒めることのバランスが絶妙で、信頼関係が深いことを伺わせます。

部下が上司を絶対的に信じている、尊敬しているから成り立ちます。尊敬している人から認められたらどれだけ部下の自信になるのかをよくわかっています。

協力していない。役割分担

協力というより、役割分担です。それぞれがプロとしての自信と誇りと技術を有しているので、協力する必要がありません。極限状態になるまで協力しません。しかし、お互いを信頼しているのでチームとして最高の状態を作れます。

使命感から来る育成

医師という職業柄、使命感というゴールは分かりやすいです。共通のゴール(この場合は使命感)があるから育成がうまくいくといっても過言ではありません。
私はお正月とか、ゴールデンウィークなど、世の中が休みの時に働いていることに誇りを持っていました。日本人の休日、イベントをセブンーイレブンが支えていると思っていたからです。
ある意味、ブラックであればあるほど使命感があるとも言えます。

使命感はトップが「持て!」と言って持てるものではありません。
価値観教育をしながら、メンバー一人一人が自分自身で気づいていくものです。それには長い時間が必要ですが、トップ自らが業界、業種、自社のサービスに誇りを持てていなければ、決して伝わりません。

必要なことは・・・

その仕事にどう意味付けするのかは、本人次第で、トップやリーダーが押し付けるものではありません。こういう風に思え、と言っても、本気でそう思えなければ意味がありません。

詰まるところ、

何をいうかより誰がいうか

の、「誰が」になること、本人の人生と今の仕事の結びつきや、成長の見える化、所属の意識を満たすなどをしていきながら、一つの組織としてまとまっていくのです。

 

 

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